2012年6月1日金曜日

らん、ランララ、蘭

バンフでは日を追う毎に新緑が濃くなり、街路やホテルの庭のメイデイの白い花が盛りです。
まずは529日に撮ったCalypso から。英語名はVenus’s slipper、または Fairy slipper。唇弁の形をスリッパーに例えています。日本で絶滅危惧ⅠA類のホテイランの近縁種です。カナダのホテイランは距の長さが舷部と同じなので、ヒメホテイランですね。
おしべのように見える黄色い房毛とさも蜜が入っていそうな距でマルハナバチをだまして花粉を運ばせることが知られています。唇弁の丸い形が布袋様のお腹の丸みに似ているので和名は“布袋蘭”なのだそうです。
見事にハチを騙したんでしょうか、こちらの花からは花粉塊が消えています。毛の黄色もなくなってるし…。
この5月の頃、ロッジポールパイン(Lodge pole pine)の隙間の多い林床の苔の中にたくさん見られます。
すぐ近くの沢に咲いていたサクラソウの仲間(Dwarf Canadian primrose
アルバータでは10種見られるアネモネも春の代表的な花です。(Few-flowered anemone
531日、用事があってカルガリーに出かけてきました。ついでに一足先に咲いているであろうアツモリソウを見に行きます。(そろそろメニースプリングスでも日当たりの良いビーバーダムの辺りでは開いただろうか!?
思えば十数年前、このアツモリソウ属の花を求めて世界中渡り歩いているという谷口先生のツアーをたまたま担当したことが花を撮るきっかけでした。Yellow lady’s slipperC. calceolus は日本で数株しか確認されていないカラフトアツモリソウと同じ種です。黄色の袋状の唇弁は別名、モカシンフラワーとも呼ばれます。
日当たりの良さそうなトレイル脇で咲いていた花。
雄蕊と雌蕊が合着した蕊柱というのがランの花の特徴のひとつです。
灌木の藪の中につぼみがたくさんありました。
アツモリソウを見に来るとついでによく見かけるユキザサ属の花(Star-flowered solomon’s seal)マイズルソウにも似てますね。
たくさん咲いているし、特に珍しいというわけでもないですが、このイチゴの花(Wild strawberry)も毎年撮ってますね。
おまけ。川のそばで鳥を探していると姿を現したミンク(American mink
さぁ、これからツアーも増えてくるし、いろんな花が咲き始めるし、忙しくなるぞぉ~。

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